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2016年12月 2日 (金)

子供に持たせるスマホとしてWindows 10 Mobileは結構いいですよという話

Windows 10 Mobile / Windows Phone Advent Calendar 2016の2日目です。

Windows 10 Mobileは子供に持たせるスマホとしてもいいですよ、という話を書こうと思います。

ここでの「子供」は小学・中学生くらい。 その子らに「なにかあったらこれで連絡しろ」と持たせるようなやつですね。 うちの場合、中1と小6の子供に、WPJ40-10(セール価格で6980円)にLINEモバイルのLINEフリープラン(データのみ 500円/月)のSIMを入れて持たせています。 計2台を運用。 このあたりの経緯は過去に書きました。

なぜWindows 10 Mobileかと言うと、ぶっちゃけ私がWindows 10 Mobile推しだからです。 とはいえ、 子供に持たせる端末として真面目に考えた場合、 iOSほど高価じゃない端末が選べるとか、Androidよりフリーダムじゃないとかの利点があります。 が、ここでは、それら利点の中でも、Microsoft アカウントを通したペアレンタルコントロールがしっかりしているという点を中心に書こうと思います。

ざっと、以下のような内容かな。

  • Windows 10 Mobileでのペアレンタルコントロール機能
  • iOS/Androidとの比較
  • 三カ月ほど使ってみて

まず、ペアレンタルコントロールとは

ペアレンタルコントロールとは、 子供のデバイスやPCアカウントなどに対して保護者が機能制限をかけることができるようにする機能です。 例えば、以下のようなことができたりします。

  • 年齢制限のあるコンテンツや有害コンテンツへのアクセス制限
  • 特定のアプリの利用制限
  • 課金の管理
  • 子供のデバイスの現在地を探す
  • 利用状況のレポート

Windows 10 Mobileでのペアレンタルコントロールの便利なところ

Windows 10 Mobileデバイスが便利なのは、 ペアレンタルコントロールの設定がWeb側で管理されていることです。 今時できて当然のように聞こえますが、 後述するように、 iOSもAndroidも(少なくとも現時点では)できていません。

そのおかげで、 子供のデバイスが手元になくとも管理作業ができます。 例えば、 禁止サイト中にどうしても見たいページがある場合、 子供はアクセス許可リクエストを保護者に送ることができます。

「アクセス許可をリクエストする」画面

この画面のボタンを押すと、 保護者にリクエストメールが飛びます。 保護者はメール中の「許可」ボタンまたは「無視」ボタンを押してリクエストに応えることができます。 保護者は子供のデバイスに触る必要はありません。 外出中であってもネットに接続できているならば対処可能です。 もちろん、メールを受け取る保護者のデバイスがWindowsである必要もありません。

ペアレンタルコントロールの設定方法

このペアレンタルコントロール設定は、Microsoftアカウントの「ファミリー」設定の一部になっています。 自分の「ファミリー」に子供のMicrosoftアカウントを「子供」として登録すると、 その子供アカウントに対してペアレンタルコントロールをかけることができるようになります。 ちなみに、「ファミリー」に「おとな」としてアカウントを追加すると、ファミリーに保護者が追加されたことになります。

Microsoftアカウントの「ファミリー」設定ページには、 Microsoftアカウントのホームにサインインすることでアクセスすることもできますし、 Windows 10にMicrosoftアカウントでサインインしている場合は「設定」-「アカウント」-「家族とその他のユーザー」の「オンラインで家族の設定を管理」リンクから飛ぶこともできます。

「ファミリー」画面

このページで、対象となる子供アカウントの各リンクから各種コントロール項目を設定できます。

ここでの設定は、Windows 10 Mobileデバイスだけでなく、Windows 10 PCも対象になります。 つまり、 この子供アカウントでのWindowsデバイス上での活動全体をここで集中的にコントロールできます。 上の図で子供アカウントに「2デバイス」と出ているのは、 うちではWindows 10 Mobileに加え、家の共用PCもこの子供アカウントで利用しているからです。

Microsoftアカウントの「ファミリー」の説明は以下でしょうか。

ただ、USの話をそのまま翻訳したんじゃないかという内容もあります。 以下は明らかにUS限定だよなあ。 こんな課金された覚えないし。

ペアレンタルコントロールの例

「ファミリー」の設定を通して、具体的には以下のようなことができます。

  • 最近のアクティビティ(活動状況)の確認
  • アクティビティのレポートを週ごとに保護者へメール
  • 適用するコンテンツ年齢制限の設定
  • 特定のWebサイトアクセスの許可・不許可
  • 特定のアプリ・ゲーム実行の許可・不許可
  • 1日あたりの時間制限と使用許可時間帯の設定(PCへのサインインにのみ適用)
  • ストアからの購入できるものの制限
  • 子供アカウントへの入金(ストアで利用するための小遣いみたいな感じ)
  • 子供のデバイスの位置情報の表示

例えば、子供のデバイスの位置情報を表示する「地図で[名前]を検索」はこんな感じ。

「お子様を探す」機能

奴は今沼津駅。

iOS/Androidとの比較

iOSもAndroidもペアレンタルコントロールをWeb側で集中管理できるようにはなっていないようです。

iOSの場合、デバイスのペアレンタルコントロール(iOSでは「機能制限」という名前になっています)はデバイスごとに行います。 「機能制限」用のパスコードを知っている人(例えば保護者)が機能制限を設定できる仕組みです。 つまり、機能制限を設定・変更するには、そのデバイスが手元になければなりません。

一方、Apple IDには「ファミリー共有」という機能があり、 家族のデバイスの居場所を探したり、メンバーのiTunesでの購入を制限したりできます。 しかし、iOSデバイスのペアレンタルコントロールとは連携していないようです。

Androidには、OSレベルでのペアレンタルコントロール機能は見当たりません。 強いて言えば、マルチユーザー機能を使って制限付きプロファイルで子供に使わせるのかな。 タブレットではそうできると説明にあるけど、スマホでそれができるのかよく分からない。 ただ、Google Playにはペアレンタルコントロール機能があるようです。 デバイスごとにペアレンタルコントロール管理者用のPINを設定し、 そのPINを知っている人が制限を設定・変更できます。 デバイスごと設定するという点はiOSと同様ですが、 対象がデバイスではなく、Google Playに限定されているわけです。 また、Google Playにも「ファミリーグループ」がありますが、 Google Playでの購入と共有にしか影響しないようです。

Windowsの場合、 上で説明したように、Web側でペアレンタルコントロールを集中管理するようになっています。 これは便利である反面、Microsoftアカウントの利用が必須となってしまいます。 Windows PCもWindows 7世代まではデバイスごとに設定する方式でした。 ローカルIDのままWindows 10に移行したい人にとっては不都合かもしれません。

また、どのデバイスの場合でも、キャリアが提供するサービスや、 セキュリティソフトなどが提供するペアレンタルコントロール機能を利用する方法も考えられます。 が、PCはともかく、スマホの場合、 こういう機能はOSレベルで面倒見てもらう方が筋がいいんじゃないかなあ。

三カ月ほど使ってみて

子供達に色々設定したWindows 10 Mobileを渡して三カ月ほど経ちました。 気に入ってもらえているようです。 まあ、自分のデバイスが持てたというのが大きいんだろうけど。 見ていると、連絡がとれて、Webを見れて、カメラとマップと多少のSNSアプリがあればたいてい事足りているようです。 そういえば、画面が小さいので、縦持ちだとtwitterの公式アプリの「ツイート」ボタンが画面外に出てしまうという問題があったな。 これが高校生とかになるとiPhoneとか欲しがったりするわけですが(高校生の上の子はiPhone使っています)。

ところで、うちの娘は順調に腐りつつあります。 レポートの閲覧履歴とか、なにかやば気な気配が漂うわけです。 レポートには検索ワードも含まれているのですが、 見てはいけないような気がして大丈夫だろうかと思うのです。 検索ワードとかも見られる可能性があることをそれとなく伝えるべきだろうかと迷うのですが、 まあこれも一種のリテラシーなので、 なにかに感づくまであえて黙っていようかなと思っています。

一方、息子は、お母さんの目がないとひたすらYouTubeでゲーム実況を見ています。 あまりに見過ぎるので、YouTubeを一定時間見続けたら「ゴルァ」とメッセージが送られ保護者にも通知が飛ぶ仮想おかんサービスとか作れないかなあと思いました。 が、どうも「ファミリー」はAPIを公開していないようです。 コミュニティにもAPIについて質問している人がいました。

Is there a Family Safety API?

2014年時点で「公開APIないよ」という回答で、 今年また「あれから2年たったけど、どう?」と聞かれて「ない」とそっけなく答えられているので、 望み薄ですかねえ。 何かが一定の値を越えると呼び出されるWebHookみたいなの登録できたらすごく楽なんだけど。 結局、息子には対しては手動で対処しております。

ともかく、このような用途だとWindows 10 Mobileは本当にぴったりだと思うし、 万が一、高校生ぐらいになってもWindows 10 Mobileを使い続けようという気になってくれた時のためにも、 ぜひWindows Mobileには存続していただきたいと思います。

また、今は私(と妻)が子供を見守っている立場ですが、 あと30年もすれば私ももうよぼよぼで「ファミリー」で見守られる方になるかと思います。 「おじいちゃんが散歩と称して出たまま帰ってこない!」「『おじいちゃんを探す』で探せ!」とか、 「アクティビティレポートで見たけど、おじいちゃんそのアニメ昨日見たでしょう?」「ボケてるんやない!好き好んで繰り返し見とるんじゃあ!」みたいな 未来を目指してソフトウェアを開発しつつ生き延びていく所存ですので、 その時まで「ファミリー」も進化していってほしいと思います。

ということで

Windows 10 Mobile / Windows Phone Advent Calendar 2016の2日目でした。 3日目はChiiAyanoさんです。というか、1日目もそうだったから、折り返し?

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