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2016年9月 4日 (日)

子供らの「つなぎ携帯」をWindows 10 Mobileにしてみた話

下の子供二人に当面持たせる携帯をWindows 10 Mobileにしたという話。

経緯

うちには子供が三人います。 一番上(高校生)はiPhoneを使っています。 高校に入学する時に本人の希望を元に話し合い、 三年間使い続けるという条件でiPhone 6を持たせました。

その上の子には、 高校入学前、 おでかけなどの際の連絡用に単純機能のガラケーを持たせていました。 それは今「おさがり」として下の子ら(中1と小6)が使っています。

で、MVNOが普及してきた昨今、 このガラケーの維持費が機能のわりに割高に思えてきました。 基本料が月1700円くらいで、 帰省やらおでかけやらで実際に通話したりすると3000円越えたりしています。 一方、 例えばDMM mobileのSIM 3枚で月8Gを共有するシェアコース(データ通信のみ)は月額2138円(税込)です。 同じくらいの料金で子供二人分のスマホと私のSurface 3の回線が維持できるではないですか。

ということで、 下の子二人が自分で選んだスマホをもつようになるまでの「つなぎ携帯」として、 シンプルで安価なスマホを買い、データ通信のみで運用してみることにしました。

機種選定

目的から当然SIMフリーの廉価版スマホになります。

まず、iPhoneはこの用途には高価すぎる。

Androidも我が家では印象がよくありません。 うちのNexusに子供らが怪しげなゲームを入れまくって動作をおかしくさせたという過去が脳裏をよぎります。 また、「廉価版Android機」という字面を見るだけでもう怪しさ爆発します。偏見だけど。

ということで、 Windows 10 Mobileにします。 Windows 10 Mobileでペアレンタルコントロールを効かせたスマホを持たせるようにしましょう。 Windows 10 Mobileで不安な点といえば、

  • アプリが少ない
  • (個人的には頑張ってほしいけど)将来性が見えない

ですが、必要最小限のアプリはありますし、怪しげなアプリが少ないのはこの用途の場合むしろありがたい。 また、どうせ本格的にスマホを持つようになる頃には本人が選び直すだろうから、 向こう三年くらい使うことができれば十分でしょう。

ちょうど、NTT-X StoreのセールでWPJ40-10が安くなっていたので、それにします。 6980円(送料無料)。 白と黒のモデルがあるので、それぞれ一つ。

WPJ40-10

geaneeのWPJ40-10のページから

それぞれ三色のリアカバーがついているので、 好きな色を選ばせることにしましょう。

SIMは上で述べたDMM mobileのデータSIM 3枚のシェアコースにします。月8Gで1980円。

セットアップ

まず、起動して初期設定をした後、 「システムの更新」をかけて最新のWindows 10 Anniversary Updateへアップデートします。

設定中

そして、各自のMicrosoftアカウントと紐づけ。 うちでは、共有の「リビングPC」に各自のMicrosoftアカウントでサインインするような使い方をしていますので、 子供らもMicrosoftアカウントを持っており、 私のペアレンタルコントロールの管理下にあります。 ですので、それを登録するだけで、 メール、カレンダー、OneDrive、OneNote等は関連付け出来ます。 あと、カメラやらMapやら天気やら標準アプリの初期設定。

次にSlack。 うちは家族間の連絡にSlackを使っています(「家族間の連絡手段をLINEからSlackにしてみた話」参照)。 そういえば、 Slackがわりと受け入れられたので、 Wunderlistも導入してみたのですが、 こちらはほとんど使ってもらえていません。 もう一工夫いりそう。 まあ、これは別の話。

さらに音声通話。 データSIMを入れることにしたので、電話番号による携帯回線での通話ができません。 こちらはSkypeを使います。 「インターネット電話」的なものは他にもありますが、 スリープ状態でも着信を取ってくれるものだとやはりネイティブアプリで、 ネイティブアプリをWindows 10 Mobileにも提供してくれているものとなると、 やはりSkypeかなあと。 Microsoftアカウントで使えるのも便利だし。 ということで、 Skypeを入れ、 家族間のSkype網を整備。

後のアプリは必要に応じて入れていくようにしましょう。

最後にクラウド側。 各自のOutlook連絡先を整理。 ペアレンタルコントロールの設定をチェックし、 「お子様のデバイスの位置情報を表示」をオンに。 PCでMicrosoftアカウントを使っているので、 OneDrive等の共有設定は既にできています。

で、セットアップ完了して、 子供らにスマホを渡しました。 下の息子がスマホいつ貰えるんだとしょっちゅう聞くので、 妻が閉口してました。 リアカバーは娘がピンク(彼女のDSとおそろい)、 息子がブルーをご選択。

リアカバー

よかった点

まず、 安く携帯を持たせるという目的を達することができました。

費用(消費税込み)
対象金額備考
初期費用スマホ本体13,9602台
DMM mobile 契約事務手数料3,240
micro SDHCカード2,16032G * 2
運営費/月DMM mobile 回線料金2,1388G共有

スマホ本体の動きも上々です。 CPUがSnapdragon 210でメモリー1GというロースペックはAndroidならばまともに動くような気がしませんが、 Windows 10 Mobileならサクサク動き、実用上まったく問題ありません。 バッテリーも十分持ちます。 このあたり、Windows 10 Mobileの仕上がりの良さを実感します。

事前に見た実機レビューでは、 液晶パネルが弱いというのを読んでました。 まあ、Retinaディスプレイのようなものとは比べようもありませんが、 十分きれいです。 ただ、視野角は確かに狭い。 数人で覗き込むような場合は見ずらいかも。 あと、パネルは指の滑りが悪いので、 保護シートは必須。

Microsoftアカウントがそのまま使うことができ、 PC環境と連携できたことも便利でした。 娘が試しにブラウザでpixvを見ようとして、 ブラウザが検索履歴とか覚えている(PCの履歴と同期している)ことに感心していました。 GoogleでもAppleでも自社モノの設定の同期できると思うけど、 PCと連続性があるのがうちの場合うれしい。

Microsoftアカウントのペアレンタルコントロールの「お子様を探す」も使ってみました。 息子が習い事に行っている時に「探して」みると、 マップ上、鉄道路線上を移動して、 駅で乗り換えている様子が見て取れました。 奴がくそまじめな顔で電車で運ばれているかと思うと、なんかじわじわくる。 まあ、四六時中監視するつもりはありませんが、 いざというとき場所が分かるのは便利。

課題

LINE問題。 部活のメンバー間の連絡とか、 習い事の先生との連絡とか、 今時LINEだそうですよ。 私は複数デバイスやPCとの並行利用がLINEではやりにくいので家族内の連絡にSlackを導入したんだけど、 周りがLINEなのでLINEは必須だと言われてしまいました。 LINEアプリ自体はWindows 10 Mobileにも提供されています。 しかし、問題はLINEアカウントを取得する際の初期認証です。 初期認証に電話回線を通した実在確認(SMSまたは通話)があります。 現状、完全データ通信の契約なので、SMSもできません。 SMS付きだと一回線あたり150円/月アップです。 LINEアカウントにはfacebook認証という方法もあるらしいと聞いたので、 もう少し調べて、どうしようもなければSMSオプションを考えますかね。

電話番号問題。 データ通信契約なので、契約回線で直接通話することができません。 代わりにSkypeを使う計画なわけですが、 Skypeで「電話番号」へ発信するには別途料金が必要です。 まあ、必要な際に実費を払えばよいわけですが。 そもそも、音声通話の主な目的は家族内連絡なので、 電話番号発信はほとんど機会がないはずです。 むしろ問題はSkypeからの発信だと受け側に「発信者不明」と出てしまうことかな。

一方、受信側。 外部から子供らのスマホへ「電話番号」で電話をかけることができません。 これに関しては、ほとんど必要ないんじゃないかな。 LINEを使うようになれば、友達とかとはLINEとLINE通話を使うんじゃあなかろうか。 別途料金を払えば、Skypeで050番号を取れますが、 それなら回線を音声通話付きに切り替えた方が無難そうだなあ(一回線あたり700円/月アップ)。

で、まあ、多少できないことはあるけど、 当面の利用ではSkypeで十分だと思います。 ただ一点、 この方針だと緊急通報(110や119)できない、 というのはちょっと気になります。 うーん。

しばらく運用してみて、 あかんと思ったら音声通話付きに回線を切り替えますかねえ。

そういえば、 息子が習い事の先生にスマホを自慢したら、 「電話番号教えてよ」と言われて「うーん、よくわかんない⤵」みたいな会話がいきなりあったらしい。

まとめ

思惑通り、 わりと低予算でガラケー1台をスマホ2台(+わしのSurface 3の回線)に置き換えることができました。

子供らにも気に入ってもらえたようです。 ガラケーと違って、大きめの画面でインターネットにダイレクトにつながるのは新鮮らしい。 ぼちぼち使いながら、 リテラシーなど身に着けていってほしいと思います。

なお、これにより、家庭内の携帯プラットフォームにおいてWindowsがトップシェアとなりました。 元々、2014年度まではWindowsがトップシェア(ただし同率)でしたが、 近年iOSに押されていました。 しかし、今回のガラケー置き換えにより、再びトップシェアに返り咲いたのでした。

我が家のスマホシェア

この調子で、グローバルでもWindows Mobileが存続可能になるように頑張ってほしいです。 いや本当に、今回のようにiOSでもAndroidでもはまらないニーズがあると思うんで。

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