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2016年9月

2016年9月28日 (水)

Windows 10上のコンテナでLinuxイメージもWindowsイメージも同時に扱えるようになった(追記あり)

8月4日のエントリ「Windows 10のコンテナ機能とDocker for Windowsを共存させる上での問題点」に書いたように、 Windows 10 Anniversary Update(version 1607)ではコンテナ機能が使えるようになりましたが、 Windowsイメージを動かすエンジン(Windows 10 Container)とLinuxイメージを動かすエンジン(Docker for Windows)は共存できませんでした。

が、どうやらDocker for Windowsは、 ベータ26以降、 LinuxイメージもWindowsイメージも動かすことができるようになったようです。

Run Linux and Windows Containers on Windows 10

【2017年1月21日追記】 1.13.0以降、ベータでなくとも(Stable版でも)Docker for WindowsでLinux/Windows両方のコンテナが扱えるようになりました。

ということで、Windows上の各コンテナエンジンをいったんアンインストールして、 Docker for Windowsのページからベータ版をダウンロードしてインストールしました。 すると、上記ブログのアニメーションGIFの通り、 Docker for Windowsのタスクトレイアイコンから出るメニューに「Switch to Windows Containers...」が現れ、 これを選択するとdockerコマンドがWindows向けエンジンとつながるようになりました。 やったー。

が、まあ、Windowsイメージについては、 8月4日の別エントリ「Windows 10のコンテナ機能(Docker for Windowsじゃないよ)が動かない話と気になった点」に書いた ”The process cannot access the file because it is being used by another proces”問題が再現して動きませんでしたけど。 これ、解決しないなあ。

あと、Windows 10のコンテナ機能は、 開発者向け機能という位置づけです。 念のため。 運用向けには、今週”Microsoft Ignite 2016”で発表されたWindows Server 2016上のコンテナを使えということでしょう。

Igniteと同時に発表されたDockerのブログを見ると、 Windows版コンテナはDockerが深くかかわっているようですね。 "containers on Windows Server 2016 are powered by Dock"だと書いていますし、 "Docker containers run natively on Windows"と"container"ではなく"Docker container"と言い切っています。 2014年秋に「MicrosoftとDockerが協力してWindows Serverにコンテナを実装するよ」という発表をしていましたが、 出てきたモノは思ったよりDockerそのものらしい。

ということで、 Docker for WindowsがLinuxイメージの扱いとWindowsイメージの扱いを統合してくれる、 というのは自然な流れなのかな。

2016年9月12日 (月)

子供らのWindows 10 Mobileの話(高まるLINE圧力編)

先日の「子供らの「つなぎ携帯」をWindows 10 Mobileにしてみた話」のつづき。

子供らは手に入れたスマホを熱心にいじっています。 まあ、しばらくの間はねえ。 「勝手にゲーム入れるなよ」と言っておいたのですが、 下の息子はそれならばと、 ブラウザで昔懐かしいCookie Clickerを始めました。 今日もひたすらクッキーを増やしております。

さて、 LINEをどうするかという問題が懸案として残っていました。 特に娘は部活のメンバーがLINEを使っているし、 妻が日常的にLINEを使っていることもあって、 「LINE入れろ」圧力が家庭内で高まっております。

問題点は、 データ通信しか契約していない回線でどうやってLINEの初期認証を行うかでした。 多少じたばたやってみたので、その覚え書きのようなもの。

  • LINEのFacebook認証はWindowsでは使えない
  • MVNOではLINEの年齢認証ができないらしい
  • LINEモバイルとな?

LINEのFacebook認証はWindowsでは使えない

電話番号なしでLINE登録といえば、Facebook認証。 しかし、色々試したのですが、 結局WindowsではFacebook認証は利用できないようです。

※Facebook認証は、iOS⋅Androidのみ利用可能です。
SMSが使えず、Facebookによる認証も行えない場合、LINEに登録することはできません。

LINEのヘルプ - Windows Phoneから「SMSが使えない場合はどうしたらいいですか? 」

だそうです。

もう面倒くさくなって、 娘のWindows 10 MobileにLINEアプリを入れ、 家の固定電話の電話番号と関連付けてしまいました。

でも、 うちには他に余っている電話番号がないから、 息子がLINEやりたいといい始めたらもう使える番号がない。

MVNOではLINEの年齢認証ができないことがある

年齢認証はキャリアの契約情報を見ているようで、 MVNOのSIMでは年齢認証できないことがあるようです。 年齢認証できないと、ID検索等の一部サービスが利用できません。

年齢認証は、au(KDDI)、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル各社が提供する年齢情報判定サービスを利用し、18歳未満かどうかを確認しています。
契約したSIMが上記3社で提供している年齢情報判定サービスをご利用いただけない場合、年齢認証はできません。

LINEのヘルプから「格安SIMを利用しているが、年齢認証ができない」

この書き方だと「できる場合もある」ようですが、 Webでほかの人の書いているのをざっと見た印象では、 「ふつうはできない」感じ。

まあ、うちの子らはどっちみち年齢認証できる年齢じゃないから関係ないけど。

LINEモバイルとな?

そんなこんなでやっていると、 タイミングよくLINEモバイルが発表されました。

LINEモバイル

一番安いプランだと、

  • LINEの基本的な機能(LINE通話も含む)は使い放題
  • その他のデータ通信は1G/月

で、500円/月。 うちの用途だと、 コミュニケーションをLINE中心にすれば、このプランで十分まかなえるんじゃなかろうか。 子供二人分だと1000円/月で、現在の約2000円/月の半額。 まあ、データ容量は少なくなるし、おまけで運用しているわしのSurface 3の分がなくなるけど。 しかも、SMSなしでアカウント登録できるし、年齢認証にも対応。 ごちゃーごちゃやってた苦労がいらんようになるやないですか。

2週間早く発表されてたら申し込んでいたと思うけど、 もう事務手数料払ってDMM mobileと契約しちゃったからなあ。 正式提供は10月1日からのようなので、 その後回線の評判がよいようならば、 乗り換えるかも。

ということで、 家族グループ内でスタンプが飛び交っております。

2016年9月 4日 (日)

子供らの「つなぎ携帯」をWindows 10 Mobileにしてみた話

下の子供二人に当面持たせる携帯をWindows 10 Mobileにしたという話。

経緯

うちには子供が三人います。 一番上(高校生)はiPhoneを使っています。 高校に入学する時に本人の希望を元に話し合い、 三年間使い続けるという条件でiPhone 6を持たせました。

その上の子には、 高校入学前、 おでかけなどの際の連絡用に単純機能のガラケーを持たせていました。 それは今「おさがり」として下の子ら(中1と小6)が使っています。

で、MVNOが普及してきた昨今、 このガラケーの維持費が機能のわりに割高に思えてきました。 基本料が月1700円くらいで、 帰省やらおでかけやらで実際に通話したりすると3000円越えたりしています。 一方、 例えばDMM mobileのSIM 3枚で月8Gを共有するシェアコース(データ通信のみ)は月額2138円(税込)です。 同じくらいの料金で子供二人分のスマホと私のSurface 3の回線が維持できるではないですか。

ということで、 下の子二人が自分で選んだスマホをもつようになるまでの「つなぎ携帯」として、 シンプルで安価なスマホを買い、データ通信のみで運用してみることにしました。

機種選定

目的から当然SIMフリーの廉価版スマホになります。

まず、iPhoneはこの用途には高価すぎる。

Androidも我が家では印象がよくありません。 うちのNexusに子供らが怪しげなゲームを入れまくって動作をおかしくさせたという過去が脳裏をよぎります。 また、「廉価版Android機」という字面を見るだけでもう怪しさ爆発します。偏見だけど。

ということで、 Windows 10 Mobileにします。 Windows 10 Mobileでペアレンタルコントロールを効かせたスマホを持たせるようにしましょう。 Windows 10 Mobileで不安な点といえば、

  • アプリが少ない
  • (個人的には頑張ってほしいけど)将来性が見えない

ですが、必要最小限のアプリはありますし、怪しげなアプリが少ないのはこの用途の場合むしろありがたい。 また、どうせ本格的にスマホを持つようになる頃には本人が選び直すだろうから、 向こう三年くらい使うことができれば十分でしょう。

ちょうど、NTT-X StoreのセールでWPJ40-10が安くなっていたので、それにします。 6980円(送料無料)。 白と黒のモデルがあるので、それぞれ一つ。

WPJ40-10

geaneeのWPJ40-10のページから

それぞれ三色のリアカバーがついているので、 好きな色を選ばせることにしましょう。

SIMは上で述べたDMM mobileのデータSIM 3枚のシェアコースにします。月8Gで1980円。

セットアップ

まず、起動して初期設定をした後、 「システムの更新」をかけて最新のWindows 10 Anniversary Updateへアップデートします。

設定中

そして、各自のMicrosoftアカウントと紐づけ。 うちでは、共有の「リビングPC」に各自のMicrosoftアカウントでサインインするような使い方をしていますので、 子供らもMicrosoftアカウントを持っており、 私のペアレンタルコントロールの管理下にあります。 ですので、それを登録するだけで、 メール、カレンダー、OneDrive、OneNote等は関連付け出来ます。 あと、カメラやらMapやら天気やら標準アプリの初期設定。

次にSlack。 うちは家族間の連絡にSlackを使っています(「家族間の連絡手段をLINEからSlackにしてみた話」参照)。 そういえば、 Slackがわりと受け入れられたので、 Wunderlistも導入してみたのですが、 こちらはほとんど使ってもらえていません。 もう一工夫いりそう。 まあ、これは別の話。

さらに音声通話。 データSIMを入れることにしたので、電話番号による携帯回線での通話ができません。 こちらはSkypeを使います。 「インターネット電話」的なものは他にもありますが、 スリープ状態でも着信を取ってくれるものだとやはりネイティブアプリで、 ネイティブアプリをWindows 10 Mobileにも提供してくれているものとなると、 やはりSkypeかなあと。 Microsoftアカウントで使えるのも便利だし。 ということで、 Skypeを入れ、 家族間のSkype網を整備。

後のアプリは必要に応じて入れていくようにしましょう。

最後にクラウド側。 各自のOutlook連絡先を整理。 ペアレンタルコントロールの設定をチェックし、 「お子様のデバイスの位置情報を表示」をオンに。 PCでMicrosoftアカウントを使っているので、 OneDrive等の共有設定は既にできています。

で、セットアップ完了して、 子供らにスマホを渡しました。 下の息子がスマホいつ貰えるんだとしょっちゅう聞くので、 妻が閉口してました。 リアカバーは娘がピンク(彼女のDSとおそろい)、 息子がブルーをご選択。

リアカバー

よかった点

まず、 安く携帯を持たせるという目的を達することができました。

費用(消費税込み)
対象金額備考
初期費用スマホ本体13,9602台
DMM mobile 契約事務手数料3,240
micro SDHCカード2,16032G * 2
運営費/月DMM mobile 回線料金2,1388G共有

スマホ本体の動きも上々です。 CPUがSnapdragon 210でメモリー1GというロースペックはAndroidならばまともに動くような気がしませんが、 Windows 10 Mobileならサクサク動き、実用上まったく問題ありません。 バッテリーも十分持ちます。 このあたり、Windows 10 Mobileの仕上がりの良さを実感します。

事前に見た実機レビューでは、 液晶パネルが弱いというのを読んでました。 まあ、Retinaディスプレイのようなものとは比べようもありませんが、 十分きれいです。 ただ、視野角は確かに狭い。 数人で覗き込むような場合は見ずらいかも。 あと、パネルは指の滑りが悪いので、 保護シートは必須。

Microsoftアカウントがそのまま使うことができ、 PC環境と連携できたことも便利でした。 娘が試しにブラウザでpixvを見ようとして、 ブラウザが検索履歴とか覚えている(PCの履歴と同期している)ことに感心していました。 GoogleでもAppleでも自社モノの設定の同期できると思うけど、 PCと連続性があるのがうちの場合うれしい。

Microsoftアカウントのペアレンタルコントロールの「お子様を探す」も使ってみました。 息子が習い事に行っている時に「探して」みると、 マップ上、鉄道路線上を移動して、 駅で乗り換えている様子が見て取れました。 奴がくそまじめな顔で電車で運ばれているかと思うと、なんかじわじわくる。 まあ、四六時中監視するつもりはありませんが、 いざというとき場所が分かるのは便利。

課題

LINE問題。 部活のメンバー間の連絡とか、 習い事の先生との連絡とか、 今時LINEだそうですよ。 私は複数デバイスやPCとの並行利用がLINEではやりにくいので家族内の連絡にSlackを導入したんだけど、 周りがLINEなのでLINEは必須だと言われてしまいました。 LINEアプリ自体はWindows 10 Mobileにも提供されています。 しかし、問題はLINEアカウントを取得する際の初期認証です。 初期認証に電話回線を通した実在確認(SMSまたは通話)があります。 現状、完全データ通信の契約なので、SMSもできません。 SMS付きだと一回線あたり150円/月アップです。 LINEアカウントにはfacebook認証という方法もあるらしいと聞いたので、 もう少し調べて、どうしようもなければSMSオプションを考えますかね。

電話番号問題。 データ通信契約なので、契約回線で直接通話することができません。 代わりにSkypeを使う計画なわけですが、 Skypeで「電話番号」へ発信するには別途料金が必要です。 まあ、必要な際に実費を払えばよいわけですが。 そもそも、音声通話の主な目的は家族内連絡なので、 電話番号発信はほとんど機会がないはずです。 むしろ問題はSkypeからの発信だと受け側に「発信者不明」と出てしまうことかな。

一方、受信側。 外部から子供らのスマホへ「電話番号」で電話をかけることができません。 これに関しては、ほとんど必要ないんじゃないかな。 LINEを使うようになれば、友達とかとはLINEとLINE通話を使うんじゃあなかろうか。 別途料金を払えば、Skypeで050番号を取れますが、 それなら回線を音声通話付きに切り替えた方が無難そうだなあ(一回線あたり700円/月アップ)。

で、まあ、多少できないことはあるけど、 当面の利用ではSkypeで十分だと思います。 ただ一点、 この方針だと緊急通報(110や119)できない、 というのはちょっと気になります。 うーん。

しばらく運用してみて、 あかんと思ったら音声通話付きに回線を切り替えますかねえ。

そういえば、 息子が習い事の先生にスマホを自慢したら、 「電話番号教えてよ」と言われて「うーん、よくわかんない⤵」みたいな会話がいきなりあったらしい。

まとめ

思惑通り、 わりと低予算でガラケー1台をスマホ2台(+わしのSurface 3の回線)に置き換えることができました。

子供らにも気に入ってもらえたようです。 ガラケーと違って、大きめの画面でインターネットにダイレクトにつながるのは新鮮らしい。 ぼちぼち使いながら、 リテラシーなど身に着けていってほしいと思います。

なお、これにより、家庭内の携帯プラットフォームにおいてWindowsがトップシェアとなりました。 元々、2014年度まではWindowsがトップシェア(ただし同率)でしたが、 近年iOSに押されていました。 しかし、今回のガラケー置き換えにより、再びトップシェアに返り咲いたのでした。

我が家のスマホシェア

この調子で、グローバルでもWindows Mobileが存続可能になるように頑張ってほしいです。 いや本当に、今回のようにiOSでもAndroidでもはまらないニーズがあると思うんで。

シアトルの宇和島屋とわたくし

この夏、八幡浜へ帰省して(「帰省メモ:宇和海と八幡浜のこと」)、 ちょっと思い出したことがあったので書き留めてみます。 シアトルにある宇和島屋というスーパーの話。 大した話じゃないけど。

2000年代、開発していたソフトウェアの関係で、私はしばしばMicrosoft本社に出張に行ってました。 Microsoft本社はシアトル郊外のレッドモンドにあります。 最初の出張は確か直前に同時多発テロが発生し、 会社の渡航中止命令が出てキャンセルになった覚えがあるから、 あれはその翌年だったかなあ。 初めてMicrosoftキャンパスに行き、 近くに取ったホテルの周りを散歩していたら、 交差点の角にUwajimaya(宇和島屋)というスーパーがありました。 宇和島といえば私の生まれた八幡浜の南にある町で、 私の原点である「急行うわじま」の名前の由来の町です。

何やこれは、と思って入ってみたところ、 まあ普通のスーパーでした。 醤油とかお菓子とかで日本物の品ぞろえがありました。 あと、小さな日本グッズコーナーがあったような気がする。

ホテルへ帰った後、WebでUwajimayaのページを見てみました。 本店はシアトルにあり、私が行ったのはベルビュー店のようです。 会社の歴史を見てみると、 予期した通り日系の人が開いた店でしたが、 その創業者(森口富士松)は八幡浜生まれの人でした。

The Whole Story (Uwajimaya)

単身レッドモンドにやってきて、 「あんたらの言うてることと実際の動きが違うやんけー」とかカタコト英語でやりとりして、 きっついなーとか思いながら歩いていて出くわしたものが同じ町生まれの人が異郷に開いた店で、 「縁やのう」と思ったのでした。 まあ、それだけの話なんですけどね。

八幡浜は今でこそ過疎化が進む地方都市ですが、 商業が盛んだった時期があるようです。 思い出してみれば、 祖父母の世代には結構ハイカラな人が多かったような。 城下町だった大洲や宇和島と比べて、 八幡浜はもともと漁港だったせいか、 さばけて外向きな気風があったように思います。

祖父の姉もシアトルに移住していました。 戦中、収容所に入れられて戦後日本に引き上げてきました。 この人もハイカラな人でしたが、 収容所の話は一切しなかったといいます。 上記の宇和島屋の歴史にも収容所のことがさらりと書かれてますね。 色々歴史あり。

最初のレッドモンド出張後、 しばらくして宇和島屋の創業者の奥さん(Sadakoさん)が亡くなったという知らせを何かで見かけました。 上記の歴史によればこれは2002年夏とのことなので、 やはりあれは2002年前半かな。 八幡浜世代が生きている間にその土地に行ったのかと思い、 ちょっとした感慨をもった覚えがあります。 いや、まったく面識とかないのですが。

これを書くにあたってちょっと検索してみたら、 今は日本語のWikipediaにも項目ができていました。 これを読むと、結構有名なのか。

宇和島屋 (Wikipedia)

あと、私が行ったベルビュー店は移転したのかな。 今検索したら、ベルビュー店はベルビューのダウンタウン近くになっているけど、 私が行ったときはMicrosoftキャンパスの少し南にあった。

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